人気ブログランキング | 話題のタグを見る

11月25日(水) STAR WARS と ローマ共和国

本当は『2046』につながるウォン・カーウァイ作品
『欲望の翼』『花様年華』を見直そうと思ったんだけど
貸し出し中なのでまた今度。

で、借りてきたのは
「STAR WARS Episode2 クローンの攻撃」
「ハイ・フィデリティ」「ゴッド・ファーザーPart1」
ジャンルがてんでバラバラだな。

とりあえず劇場で早くも予告が始まったEpisode3を前に、
見忘れていたEpisode2を鑑賞。

オビ・ワン(ユアン・マクレガー)のヒゲがとても似合わなかったり
CGよりも着ぐるみのほうが味があるなと思ったり、
まあ感想は多々あれど一番面白かったのは、
共和国体制にまつわる話。
「ローマ人の物語」を読んだ直後なので、特に興味深い。

 アナキン 「聡明な誰かが決定すればいいんだ」
 アミダラ  「それは独裁制のように聞こえるけど」
 アナキン 「・・・それもひとつの答えだ」

これはもう、ユリウス・カエサルの考え方です。
そして帝政への移行を進めていくわけです。

 議会決定 「議長に最高指令権を与える」
 パルパティーン議長 「事が収まった暁には、
          この特権を返還することを約束する。」

権力の集中を避けてきた元老院が、
外敵(通商連合)への対抗策として議長に全権を委任する画面。
これはもう、ローマ共和国における独裁官システムと同じです。
カエサルはそのまま終身独裁官に就任して、
その特権を返還しなくなります。
ということは、この後パルパティーンがどうするか?
色々想像できますが、既にEpisode4-6を見ている我々は、
結局帝国支配に落ち着くことも知っているわけです。

こう見てくると、ジョージ・ルーカスの原作も
結局はローマ史をなぞっただけなのか・・・
と思ってしまってなんだか残念。

もちろん、エンタメ作品としては最高だと思うし、大好きです。
Episode4が映画化されたのが1977年って、いまだに信じられません。
そして翌年、自分が生まれた1978年には
「スーパーマン」第一作が封切り。(サザンオールスターズもデビュー。)
偉大なSFと共に生きてきたんだなーと、改めて感慨深し。

諸々スターウォーズ情報はこちら。
スターウォーズの鉄人!
おさらいできます。

by dancex3 | 2004-11-24 20:13 | ロードムービー  

<< 11月25日(木) 関東大学ス... 11月23日(火) Mulho... >>