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1月9日(月) Viva La Revolution

高校サッカー選手権決勝、鹿児島実業vs野洲。
これまたテレビ観戦。今年は国見じゃないんでね。
でも行かなくて激しく後悔した。。。

準決勝もテレビで見てたので、野洲に期待してた。
バックライン+中盤での細かいパスワーク、時折見せるヒールキック。
決勝では王者・鹿実に当たり負け・体力負けせずに
いつものプレーができるかどうかがカギだった。

最初の20分は鹿実の速くて強いチェックで潰されて
ロングボールを蹴ることが多かったが、どうやら段々慣れてきたようで
前半途中からパスも回るようになった。
しかも得点はセットプレーの競り合いから、となると
鹿実が上回っているポイントはほとんどなくなる。

後半になるとさすがに体力勝負に慣れた鹿実がほとんど支配。
それでも猛攻を1点に抑えて(という言い方が正しいと思う)延長へ。

延長後半、野洲はペナルティーエリア付近でのパス交換から
得意のヒールパスでサイドに繋ぎ、完全に鹿実DF陣を翻弄。
最後は速い折り返しをスーパーサブ・瀧川君がフリーで決めて勝負あり。
最高にビューチフルなゴールだった。
守備でも組織と読みの鋭さで鹿実を1点に抑えての完勝、と言ってよい。

去年の選手権の時に書いていたように、
細かいパスワーク&ダイレクトプレーを生かしたチームの完成度が上がってて
今年の野洲はそういう流れを体現したチームと言える。
野洲だけがそういうプレーをし始めたわけではなくて
基本的な世の中の流れがそういう風になっているのだ。
革命は突然起こるものはない。

ちなみに野洲のサッカーは
世の中的には「テクニック重視のクリエイティブなサッカー」ということらしい。
確かにヒールパスとか、リフティングで抜こうとしたりとか
そういう派手なプレーは目を引いてはいた。
でも試合を見てればわかるけど、彼らのプレーのポイントは3つ。
「ボールを止める技術の確かさ」と「視野の広さ」と「フォローの徹底」だ。

彼らは足元に入ったボールの処理を間違うことが、非常に少なかった。
日頃からグラウンダーのパス回しを中心にしているからだろう。
見ていてとても安心できる。美しい。
良いときのアーセナルを見てるみたいだった。

足元にしっかりボールをキープできるから視野が広がる。
最後のゴールは、目の覚めるような低空サイドチェンジパスによる
大きな展開を基点にしたもの。
これが利いてて、最後DFがFWをフリーにしてしまった。

細かいパスを回すときには、必ず近くに味方選手が付いている。
だからこそヒールキックもちゃんと通る。ダイレクトプレーが可能になる。

ボールはきちんと止めましょう、
顔を上げて前を向いてプレーをしましょう、
ボールを持ってない人は突っ立ってないで仲間のフォローをしましょう、
っていうことでしょう。

それに必要なのは体力とか技術以前に、
「こういうサッカーをするんだ」という共通認識だと思う。

延長のゴールは、そういう野洲の良いところが全部出て生まれたもの。
そこには奇想天外なアイデアや、突拍子もない技術は必要ない。
サッカーで重要とされる要素を「チームとして」実行しただけではないか。
やたらメディアが強調していた「テクニック重視」という言葉よりは、
基本重視、という表現のほうが合ってるように思う。

しかし、そういうことがきちんとできるチームはとてもとても少ない。
正直言ってJリーグのどのチームより、最近の日本代表よりも、
基本がしっかりしてて美しくて「チームとして」
完成されたサッカーをしている日本一のチームは野洲高校だ。
間違いない。
解説の武田・前園は困ったと思う。良いサッカー過ぎて。
「素晴らしいですね」しか言えてなかった。
この後セルジオ越後と中西哲夫が何と言うか聞いてみたい。

もちろん個人個人の能力も高かったですよ。
全員目立ってたから誰とは言えないけど。鹿実もいい選手が多かったし。

年始にこういう素晴らしい試合をされてしまうと・・・後が大変。
奇しくもワールドカップイヤー。
オトナの皆様のプレーに期待します。

by dancex3 | 2006-01-09 17:51 | GO★FIGHT★WIN  

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